転職活動の応募から内定までの割合は、最新調査では約17%が目安です。ただし、転職エージェントごとの内定率を同じ条件で比較した公的データはありません。数字だけで選ばず、希望職種への専門性や選考対策の質を比較することが重要です。
結論|転職エージェントの内定率は一律ではない
- 応募件数に対する内定獲得数の割合は、全体平均で17.0%が目安
- 平均応募件数は13.6件、平均内定獲得数は2.3件
- エージェント別の内定率は計算方法が統一されていない
- 内定率を高めるには総合型と職種特化型の併用が有効
- 担当者との相性が悪い場合は変更や他社併用を検討する
マイナビの転職活動実態調査では、平均応募件数13.6件に対して、平均内定獲得数は2.3件となり、応募数から見た内定率は17.0%でした。これは転職エージェントだけの成績ではなく、転職活動全体の目安として見る必要があります。
特に情報技術エンジニアは、一般的な総合型サービスだけでなく、技術や開発環境を理解した職種特化型サービスも比較すると、求人とのミスマッチを減らしやすくなります。
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転職エージェントの内定率に関する基本情報
| 比較項目 | 目安・確認結果 |
|---|---|
| 応募から内定までの割合 | 17.0% |
| 平均応募件数 | 13.6件 |
| 平均書類通過件数 | 5.1件 |
| 平均内定獲得数 | 2.3件 |
| 有効求人倍率 | 1.17倍 |
| 新規求人倍率 | 2.11倍 |
| 民間給与の平均 | 478万円 |
| エージェントの利用料金 | 一般的な転職支援では求職者無料が中心 |
| おすすめの利用方法 | 総合型1〜2社と職種特化型1社の併用 |
| 総合おすすめ度 | 高い。ただし担当者と求人の質を比較する必要あり |
有効求人倍率と新規求人倍率は、厚生労働省が公表した2026年5月分の数値です。給与478万円は、2024年に1年間を通じて勤務した民間給与所得者の平均であり、転職者だけの平均年収ではありません。
転職エージェントの内定率はどれくらい?
応募数に対する内定率は17%が目安
2025年の転職活動実態調査では、応募または紹介された求人が平均13.6件、書類選考通過が平均5.1件、内定獲得が平均2.3件でした。
平均値から計算された応募から内定までの割合は17.0%です。単純計算では、約6件応募して1件の内定を得る割合ですが、実際には職種、年齢、経験、勤務地、希望年収によって大きく変わります。
応募数や選考通過率の考え方は、転職エージェントの内定率を上げる選び方と比較も参考にしてください。
エージェント利用者だけの内定率とは限らない
17.0%は、転職エージェント経由だけに限定された数字ではありません。直接応募した求人と、エージェントから紹介された求人を含む転職活動全体の目安です。
転職エージェントごとに公表される内定率も、登録者全体を分母にする場合、応募者を分母にする場合、面接者を分母にする場合など、計算方法が異なる可能性があります。そのため、数字だけを並べて単純比較するのは適切ではありません。
内定率と内定承諾率は別の指標
内定率は、応募者や選考参加者のうち内定を獲得した割合です。一方、内定承諾率は、内定を獲得した人のうち入社を承諾した割合を指します。
「内定承諾率が高い」という説明があっても、それだけで選考通過率が高いとは判断できません。比較するときは、何を分母とした数字なのかを確認しましょう。
2026年の転職市場と採用動向
求人は求職者数を上回っているが正社員採用は楽ではない
2026年5月の有効求人倍率は1.17倍、新規求人倍率は2.11倍でした。全体では求職者数を上回る求人がありますが、職種や地域による差が大きく、希望条件の良い正社員求人では競争が発生します。
求人倍率が1倍を超えているからといって、希望者全員がすぐに内定を得られるわけではありません。人気企業、完全在宅勤務、高年収、未経験可などの条件が重なるほど、書類選考の難易度は高くなります。
在宅勤務を重視する人は、完全在宅求人に強い転職エージェントの比較で、求人の探し方や注意点も確認しておきましょう。
転職する正社員の割合は高い水準
マイナビの2025年実績調査では、20代から50代までの正社員の転職率は7.6%となり、調査開始以降で最も高い水準でした。特に40代、50代の転職が活発化しています。
転職者が増えることは求人市場の活性化を示す一方、条件の良い求人には経験者が集まりやすいことも意味します。年齢だけを理由に諦める必要はありませんが、職務経験の再現性を具体的に説明できる準備が必要です。
平均年収だけで求人を判断しない
国税庁の民間給与実態統計調査では、2024年に1年間を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円でした。男性は587万円、女性は333万円ですが、雇用形態、年齢、業種、勤続年数などが異なる人を含む平均です。
転職先を比較するときは、基本給だけでなく、固定残業代、賞与の算定方法、住宅手当、退職金、昇給制度を含めた総額を確認しましょう。
転職エージェントが内定率を高めやすい理由
応募先に合わせて書類を修正できる
同じ職務経歴書をすべての企業へ送ると、採用要件との接点が伝わりにくくなります。エージェントを利用すれば、求人票や企業の採用方針に合わせて、強調する経験や実績を調整できます。
求人票にない選考情報を得られる場合がある
企業との取引実績がある担当者は、過去の選考傾向、採用背景、配属予定部署、面接で重視されやすい点を把握している場合があります。
ただし、すべての担当者が同じ情報量を持っているわけではありません。「この企業への紹介実績はあるか」「過去にどのような人が採用されたか」と具体的に質問することが大切です。
応募企業との日程をそろえやすい
複数社の選考時期が大きくずれると、第一志望の結果が出る前に別企業の内定承諾期限を迎えることがあります。エージェントに優先順位を伝えておけば、面接日や回答期限の調整を依頼できます。
利用前に確認したい制度と法律
転職エージェントの料金
一般的な転職エージェントは、採用企業から紹介手数料を受け取る仕組みのため、求職者は無料で利用できるケースが中心です。ただし、職業紹介事業者が徴収できる手数料には法令上の区分や例外があるため、利用規約は確認してください。
また、2025年4月から職業紹介事業者には、紹介手数料実績の掲載など新しい対応が求められています。求職者に金銭や商品券を提供して登録を促す行為についても、一定の規制が設けられています。
自己都合退職と雇用保険
2025年4月以降、正当な理由のない自己都合退職では、7日間の待期期間後に設けられる基本手当の給付制限が原則1か月に短縮されています。ただし、一定期間内に自己都合退職を繰り返した場合などは扱いが異なります。
受給資格や給付日数は、加入期間、離職理由、年齢などで変わるため、退職日を決める前に公共職業安定所へ確認するのが安全です。
退職金は就業規則を確認する
企業に退職金制度を設けることは一律の義務ではありません。ただし、就業規則や退職金規程で支給条件が定められている場合、会社はその規程に沿って支払う必要があります。
競業避止義務は範囲によって判断が異なる
退職後の競業避止義務は、誓約書に記載されていれば常に有効になるわけではありません。制限期間、地域、対象職種、企業が守るべき利益、労働者への代償などを考慮して合理性が判断されます。
同業他社への転職を広く禁止する条項や、高額な違約金を求められた場合は、転職エージェントだけで判断せず、労働局の相談窓口や専門家へ相談しましょう。
転職エージェントを利用するメリット
- 非公開求人を紹介してもらえる場合がある
- 履歴書や職務経歴書の添削を受けられる
- 模擬面接や想定質問の確認ができる
- 面接日程や内定承諾期限の調整を依頼できる
- 年収や入社日の交渉を任せられる
- 自分では見つけにくい業界や職種を提案してもらえる
初めての転職や在職中の転職では、情報収集と日程管理の負担を軽減できる点が大きなメリットです。
転職エージェントを利用するデメリット
- 担当者によって知識や対応品質に差がある
- 希望と異なる求人を提案される場合がある
- 経験や条件によっては紹介求人が少ない
- 連絡の頻度が多いと負担になることがある
- エージェントが保有していない求人には応募できない
紹介された求人へ必ず応募する必要はありません。希望条件と異なる場合は、断る理由を具体的に伝えることで、次回以降の提案精度を高められます。
口コミ・評判から分かる成功例と失敗例
転職エージェントの利用満足度に関する調査では、求人数の多さ、求人票の情報量、キャリアアドバイザーの知識や経験が評価される傾向があります。一方で、担当者との相性や連絡速度は評価が分かれやすい項目です。
成功しやすいケース
希望条件と優先順位を明確に伝えたケース
希望年収、勤務地、仕事内容、残業時間について、譲れない条件と妥協できる条件を分けて伝えると、紹介求人の精度を上げやすくなります。
応募先ごとに職務経歴書を調整したケース
企業が求める経験に合わせて実績の順番や表現を変えることで、採用担当者が入社後の活躍を想像しやすくなります。
失敗しやすいケース
エージェントに任せきりにしたケース
企業研究や面接準備を担当者任せにすると、志望動機が浅くなりやすく、面接で一貫性を示せません。
内定率の高さだけでサービスを選んだケース
計算方法が分からない内定率を信用し、希望職種への専門性を確認しないと、応募できる求人が少なかったり、入社後にミスマッチが起きたりする可能性があります。
マーケティングや制作職を希望する場合は、総合型だけでなく、職種特化型サービスを併用して求人内容を比較しましょう。詳しい選び方は、ウェブ業界に強い転職エージェントの比較でも解説しています。
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転職エージェントがおすすめな人
- 初めて転職活動をする人
- 在職中で求人を探す時間が少ない人
- 応募書類や面接に不安がある人
- 希望職種に詳しい担当者から助言を受けたい人
- 年収や入社日を自分で交渉するのが苦手な人
- 複数社の選考日程をそろえたい人
転職エージェントが向いていない人
- 応募したい企業が明確に決まっている人
- 企業と直接やり取りしたい人
- 紹介や連絡を受けず、自分のペースで探したい人
- エージェントが保有しにくい特殊な求人を探している人
転職エージェントが向いていない場合でも、求人サイト、企業の採用ページ、公共職業安定所、知人紹介などを組み合わせる方法があります。
内定率を高めるための7つのステップ
1.転職理由を整理する
「今の会社が嫌だから」だけで終わらせず、転職によって何を改善したいのかを明確にします。仕事内容、年収、働き方、勤務地、将来性などに分けると整理しやすくなります。
2.希望条件に優先順位を付ける
すべての条件を満たす求人だけを探すと、応募先が極端に少なくなります。「必須」「できれば必要」「なくてもよい」の3段階に分けましょう。
3.総合型と職種特化型を併用する
総合型では求人の選択肢を広げ、職種特化型では専門的な選考対策を受ける方法が合理的です。最初は合計2〜3社に登録し、求人と担当者の質を比較します。
4.職務経歴書に数字を入れる
売上、利益、件数、期間、改善率、担当人数などを使い、成果を具体化します。数字を出せない業務では、担当範囲や課題解決の過程を説明しましょう。
5.応募先ごとに志望動機を変える
業界全体に当てはまる志望動機ではなく、その企業の商品、事業方針、募集背景と自分の経験を結び付けます。
6.複数社へ同時期に応募する
1社ずつ結果を待つと転職活動が長期化します。最新調査では平均13.6件の応募に対して平均2.3件の内定となっているため、応募先を厳選しながらも、一定数を並行して進める必要があります。
書類選考や面接の合格率を改善したい人は、転職エージェントの合格率を上げる選び方も参考にしてください。
7.担当者を定期的に評価する
求人の関連性、返信速度、業界知識、選考対策の具体性を確認します。改善しない場合は担当者変更を依頼するか、利用するサービスを入れ替えましょう。
おすすめ転職エージェント・サービスランキング
ここでは内定率の公表値ではなく、対象職種の明確さ、担当者の専門性、求人との適合性を基準に比較しています。万人向けの総合順位ではなく、該当職種の人が選ぶためのランキングです。
| 順位 | サービス | おすすめ対象 | 本記事の評価 |
|---|---|---|---|
| 1位 | テッククリップスエージェント | 経験者の情報技術エンジニア | 非常に高い |
| 2位 | 社内SE転職ナビ | 社内情報システム部門を希望する人 | 高い |
| 3位 | マーケティング・クリエイティブ職種特化型 | 広告、企画、制作、集客職を希望する人 | 高い |
1位|テッククリップスエージェント
情報技術エンジニアに特化した転職エージェントです。公式サイトでは、現役エンジニアが相談を担当し、技術動向や開発業務を理解したうえで転職支援を行うと案内されています。首都圏の経験者向け求人を探している人に適しています。
おすすめな人:エンジニア経験を生かして待遇や開発環境を改善したい人
注意点:未経験者や対象地域外では、紹介可能な求人が限られる場合があります。
2位|社内SE転職ナビ
社内情報システム部門や自社内で働くエンジニアを希望する人が、比較候補にしやすいサービスです。受託開発、客先常駐、自社開発、社内情報システムでは仕事内容が異なるため、求人票だけでなく配属先と担当業務を確認しましょう。
おすすめな人:社内システムの運用、保守、企画、導入支援などに携わりたい人
注意点:「社内勤務」という言葉だけで判断せず、夜間対応や障害対応の有無も確認が必要です。
3位|マーケティング・クリエイティブ職種特化型
広告運用、販売促進、企画、制作、編集などの経験を生かしたい人向けの選択肢です。応募時には制作物だけでなく、売上、問い合わせ数、獲得単価、閲覧数など、業務成果を説明できる資料を準備しましょう。
おすすめな人:マーケティングや制作職の実務経験を生かしたい人
注意点:職種名が同じでも担当範囲が大きく異なるため、求人ごとの業務内容を確認してください。
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転職エージェントの内定率に関するよくある質問
転職エージェントを利用すれば必ず内定率が上がりますか?
必ず上がるとは限りません。応募書類の添削、面接対策、求人選定が適切であれば改善が期待できますが、担当者との相性や求人との適合性によって結果は変わります。
転職エージェントごとの内定率は比較できますか?
分母や集計対象が統一されていないため、単純比較は困難です。登録者、応募者、面接者のどれを分母にしているか確認してください。
内定を1件得るには何社へ応募すべきですか?
平均内定率17.0%から単純計算すると約6件ですが、調査では平均13.6件へ応募して平均2.3件の内定を得ています。比較できる内定を複数確保するなら、10社前後を一つの目安にするとよいでしょう。
複数の転職エージェントに登録しても問題ありませんか?
問題ありません。総合型と職種特化型を組み合わせると、求人と担当者を比較できます。ただし、同じ企業へ複数のエージェントから重複応募しないよう管理が必要です。
担当者と合わない場合はどうすればよいですか?
改善してほしい点を具体的に伝え、それでも変わらなければ担当者変更を依頼しましょう。変更しにくい場合は、他社へ切り替える方法もあります。
転職エージェントは本当に無料ですか?
一般的な転職支援サービスは、採用企業から紹介手数料を受け取るため、求職者は無料で利用できるケースが中心です。念のため、登録前に利用規約と料金表示を確認してください。
内定をもらったら必ず承諾しなければなりませんか?
承諾する必要はありません。仕事内容、労働条件、給与、勤務地、入社日を確認し、希望と合わなければ辞退できます。辞退する場合は、できるだけ早く担当者へ連絡しましょう。
まとめ|内定率より自分との適合性でエージェントを選ぼう
転職活動全体の応募から内定までの割合は、最新調査で17.0%が目安です。しかし、転職エージェントごとの内定率は計算条件が統一されておらず、数字だけで優劣を判断できません。
内定率を高めるには、希望職種に詳しいサービスを選び、応募先ごとに書類と面接回答を調整することが重要です。総合型と職種特化型を合計2〜3社利用し、紹介求人、担当者の知識、対応速度を比較しましょう。
社内情報システム部門への転職を希望する人は、職種に特化したサービスで業務内容や勤務環境を確認してみてください。
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